矯正治療中に痛みが出るタイミングは?痛みのある期間や対処法も
こんにちは。神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」です。

歯列矯正を検討している方のなかには「矯正治療はどれくらい痛いの?」「痛みが続いたらどうすればよいの?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。矯正治療では、歯に力を加えて少しずつ動かすため、治療の過程で痛みや違和感が生じることがあります。
ただし、痛みの強さや続く期間には個人差があり、治療中ずっと痛みが続くわけではありません。また、痛みが出るタイミングや原因を理解しておくことで、落ち着いて対処しやすくなります。
この記事では、矯正治療中に痛みが生じるタイミングや続く期間、痛みを和らげるための対処法について解説します。これから矯正治療を始める方や、現在治療中で痛みに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
矯正治療中に痛みが出るタイミング

矯正治療による痛みは、歯に力が加わったときだけでなく、装置が口の中に触れたり、食事で歯に負担がかかったりしたときにも生じます。ここでは、矯正治療中に痛みを感じやすい具体的なタイミングについて解説します。
矯正装置をつけた直後
矯正装置を初めて装着した直後は、歯に加わる力や装置の異物感によって、痛みや違和感が生じることがあります。
ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かします。歯に力が加わると、歯根の周囲にある歯根膜や周囲の組織が反応し、押されるような痛みや鈍い痛みを感じる場合があるのです。
痛みは装着した瞬間よりも、数時間後から翌日にかけて強くなることがあります。
ワイヤーを調整したあと
ワイヤー矯正では、歯の動きに合わせて定期的にワイヤーを交換したり、調整したりします。調整後は歯に加わる力が変わるため、一時的に痛みを感じることがあります。これは、歯を支えている周囲の組織に力が加わるためです。
調整してから数時間後に痛みが出始め、翌日ごろに強くなることもあります。特に、食べ物を噛んだときに痛みを感じやすく、硬いものが食べにくくなる場合があります。
マウスピースを交換したあと
マウスピース矯正では、歯を少しずつ動かすために、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換します。交換したばかりのときは、歯が締め付けられるような感覚や痛みが出ることがあります。
これは、新しいマウスピースによって歯に力が加わるためです。特に交換した当日や翌日は、歯が押されるような感覚が気になるかもしれません。痛みの強さには個人差がありますが、多くの場合は数日で落ち着いていきます。
食べ物を噛んだとき
矯正治療中は、何もしていないときは痛くなくても、食べ物を噛むと歯が痛むことがあります。これは、矯正装置によって歯を支える周囲の組織に力が加わり、痛みに敏感になっているためです。そこに食べ物を噛む力が加わると、歯が押されるような痛みを感じることがあります。
特に、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後、マウスピースの交換後などは、噛んだときに痛みが出ることがあります。
また、硬いせんべいやナッツ類、噛み応えのある肉などを食べる際は、歯に強い力がかかるため、痛みを感じやすくなります。前歯で食べ物を噛み切るときや、上下の歯が触れたときに痛む場合もあります。
痛みの強さには個人差があり、食事のときだけ気になる方もいれば、軽く噛んだだけでも痛みを感じる方もいます。
矯正装置が口の中に当たったとき
矯正治療中は、歯が動くときだけでなく、矯正装置が口の中に当たって痛みを感じることもあります。
ワイヤー矯正では、歯の表面につけたブラケットやワイヤーが、頬の内側や唇、舌に触れることがあります。同じ場所が繰り返しこすれると、粘膜に傷ができたり、口内炎ができたりすることもあるでしょう。
特に装置をつけたばかりのころは、口の中に異物がある感覚に慣れず、話すときや食事の際に違和感を覚える方も少なくありません。
矯正治療で痛みが続く期間はどれくらい?

矯正治療による歯の痛みは、一般的に3〜5日程度で軽くなることが多く、1週間ほど続く場合もあります。痛みは装置をつけた直後から出るとは限らず、数時間経ってから感じ始めることもあります。翌日ごろに痛みが強くなり、その後は少しずつ落ち着いていくのが一般的な経過です。
ただし、痛みの強さや続く期間には個人差があります。ほとんど気にならない方もいれば、食事の際に痛みを感じる方もいるため、必ずしも全員が同じ経過をたどるわけではありません。
一方、日が経つにつれて痛みが強くなる場合や、1週間ほど経っても痛みが軽くならない場合は注意が必要です。矯正治療とは別に、虫歯や歯茎の炎症などが関係している可能性もあるため、歯科医院で確認してもらいましょう。
矯正治療で痛みがあるときの対処法

矯正治療中に痛みが生じた場合は、原因に合わせて食事や口腔ケアを工夫することで、負担を軽減できることがあります。ここでは、矯正治療中に痛みがあるときの対処法について解説します。
やわらかい食べ物を選ぶ
矯正治療中に歯が痛むときは、あまり噛まずに食べられる、やわらかいものを選びましょう。特に、矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整後は、硬い食べ物を噛むと歯に痛みが響くことがあります。
そのようなときは、おかゆやうどん、豆腐、茶碗蒸し、スープなどが食べやすいでしょう。また、肉や野菜もやわらかく煮込んだり、小さく切ったりすることで、噛むときの負担を減らせます。
ただし、痛みがあるからといって、食事を抜いたり、食べる量を極端に減らしたりするのは避けたいところです。食べやすいものを取り入れながら、栄養バランスにも気を配りましょう。
鎮痛薬を服用する
矯正治療中の痛みが強く、食事や睡眠に支障が出る場合は、鎮痛薬を使って痛みを和らげる方法もあります。
ただし、鎮痛薬は誰でも同じように服用できるわけではありません。持病がある方やほかの薬を飲んでいる方、妊娠中の方などは、服用前に歯科医師や薬剤師に確認しましょう。
また、市販の鎮痛薬を使用する場合も、決められた飲み方や量を守ることが大切です。痛みが強いからといって、自己判断で飲む量や回数を増やさないようにしてください。
鎮痛薬を飲んでも痛みが軽くならない場合や、強い痛みが続く場合は、矯正装置などに問題がないか歯科医院で確認してもらいましょう。
矯正用ワックスを使う
ワイヤー矯正の装置が頬の内側や唇に当たって痛むときは、矯正用ワックスを使うと痛みが和らぐことがあります。矯正用ワックスは、ブラケットやワイヤーなど、口の中に当たる部分を覆うためのものです。装置が直接触れにくくなるため、傷や口内炎への刺激を減らせます。
使うときは、手をきれいに洗ってから少量のワックスを取り、装置の水分を軽く拭き取って貼り付けます。痛みの原因となっている部分を覆うように、指でやさしく押さえるのがポイントです。
ただし、ワイヤーが飛び出していたり、ブラケットが外れていたりする場合は、装置の調整が必要になることがあります。ワックスを使っても痛みが続くときは、歯科医院で相談しましょう。
口腔ケアを丁寧に行う
矯正治療中は、虫歯や歯茎の炎症による痛みを防ぐためにも、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。
特にワイヤー矯正では、装置の周りに食べかすや歯垢がたまりやすく、磨き残しが増えることがあります。そのままにしておくと、虫歯や歯肉炎につながり、歯や歯茎が痛む原因になることもあります。
歯ブラシが届きにくい部分には、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、装置の周りまできれいにしましょう。また、マウスピース矯正では、食事の際に装置を外し、歯を磨いてからつけ直すことが大切です。
歯科医院で相談する
矯正治療による痛みは、時間が経つにつれて落ち着くことが一般的ですが、装置の不具合や虫歯などが原因になっている場合もあります。特に、ワイヤーが口の中に刺さっている、装置が外れているといった場合は、調整や修理が必要になることがあります。
歯科医院に連絡する際は、いつから、どの部分が、どのように痛むのかを伝えると、診察がスムーズです。また、歯茎が大きく腫れている、発熱を伴う、急に痛みが強くなったといった場合は、早めに診てもらいましょう。
まとめ

矯正治療中は、装置をつけた直後やワイヤーの調整後、マウスピースの交換後などに痛みが出ることがあります。また、食べ物を噛んだときや、装置が口の中に当たったときに痛みを感じる場合もあります。
痛みの強さや続く期間には個人差がありますが、一般的には3〜5日程度で軽くなることが多く、治療中ずっと痛みが続くわけではありません。
痛みが気になるときは、やわらかい食べ物を選んだり、矯正用ワックスを使ったりすることで、負担を減らせる場合があります。必要に応じて鎮痛薬を使用することも一つの方法です。
ただし、強い痛みが続く場合や、日が経つにつれて痛みが増す場合は、無理に我慢せず歯科医院に相談しましょう。痛みの原因を確認しながら治療を進めることが大切です。
矯正治療を検討されている方は、神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの歯を守り、楽しく快適な生活を送るサポートをすることを目指してさまざまな診療にあたっています。矯正治療に力を入れながら、予防歯科にも積極的に取り組んでおります。
当院のホームページはこちら、矯正相談も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
尾村 育史
経歴
- 昭和62年 大阪歯科大学卒業
- 昭和62年 奈良市の歯科医院に勤務
- 平成11年 尾村歯科医院 設立
所属学会・研究会
- 保田矯正塾
- 日本床矯正研究会
- Vキッズ会
- 神戸臨床小児歯科研究会
- 国際歯周内科学研究会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本ヘルスケア歯科学会


























