MFT(口腔筋機能療法)トレーニングの料金!保険適用やメリットも
こんにちは。神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」です。

歯並びや噛み合わせの乱れには、舌の位置や口周りの筋肉の使い方が関係していることがあります。こうした癖を改善するために行われるのが、MFT(口腔筋機能療法)です。
MFTを検討する際、「トレーニングにはいくらかかるの?」「保険は適用されるの?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。
今回は、MFTの概要やトレーニングの料金、保険適用の条件について解説します。メリット・デメリットも紹介するので、検討されている方はぜひ参考にしてください。
MFT(口腔筋機能療法)はどんなトレーニング?

MFT(口腔筋機能療法)とは、口まわりの正しい筋肉の使い方を習得するトレーニングです。舌で前歯を押す癖や、無意識に口が開いてしまう癖などを見直し、正しい舌の位置や飲み込み方などを習得していきます。
特に、子どもの歯並びや噛み合わせには、成長過程における口周りの癖が関係するため、小児矯正とあわせて行われることも少なくありません。矯正治療中から舌の位置や使い方を整えておくことで、矯正後の後戻りを防ぎやすくなるといった利点があります。
また、大人の場合は口呼吸や舌癖の改善、いびきの緩和などを目的として行われるケースもあります。MFTでは、専用の器具を使用する場合もあれば、器具を使わずに自宅で取り組めるものもあります。
具体的には、舌先を上の前歯の少し後ろにつける練習や、舌全体を上あごに吸いつけて音を鳴らすポッピングなどがあります。トレーニングの種類はさまざまで、患者さんの口の状態や癖に合わせて組み合わせます。
MFTトレーニングの料金

MFTは歯列矯正の一環として行われることがあり、矯正治療の費用に含まれているケースも多いです。ただし、全ての歯科医院で無料になるわけではなく、矯正費用とは別に指導料がかかることもあります。
MFTのみを行う場合、費用は1回あたり3,000〜1万円程度が目安です。ただし、MFTは継続的なトレーニングが必要なため、受ける回数によって費用の総額が変わります。
また、初回は口の状態や舌の動きを確認するための検査や、カウンセリングに別途費用がかかることもあります。トレーニングに使用する器具を購入する場合は、その費用も確認しておくとよいでしょう。
MFTトレーニングは保険適用の対象?

MFTトレーニングは、基本的に保険適用の対象外です。これは、MFTが予防的・補助的な療法とされており、国の健康保険制度で定められた給付の範囲に含まれないためです。従って、費用は全額自己負担になるのが一般的です。
ただし、全てのケースで自費診療となるわけではありません。例えば、お子様が口腔機能発達不全症と診断された場合、保険が適用されることがあります。口腔機能発達不全症とは、食べる・話す・呼吸するといった口の機能が十分に発達していない状態のことです。
また、口唇裂や口蓋裂など先天性の疾患に対して、リハビリテーションの一環としてMFTが行われる場合も保険適用の対象となることがあります。保険が適用されるかどうかは診断内容や治療方針によって異なるため、事前に歯科医院で確認しておくとよいでしょう。
MFTトレーニングのメリット

ここでは、トレーニングによって期待できる主なメリットを紹介します。
口周りの筋肉のバランスが整う
食べ物を噛んだり飲み込んだりするときは、舌や唇、頬などの筋肉が連動して働いています。しかし、口周りの筋肉をうまく使えていないと、食べ物をこぼしたり、上手に飲み込めなかったりすることも珍しくありません。
MFTでは、こうした動作を確認しながら、舌や唇を正しく使う練習を行います。例えば、唇を閉じる力が弱い場合には、ボタンを使ったトレーニングなどで、口を閉じるために必要な筋肉を鍛えます。
口周りの筋肉を適切に使えるようになることで、食べ方や飲み込み方に関する癖の改善も期待できます。特に子どものうちから正しい使い方を身につけることは、お口の機能の発達を促すうえでも大切です。
正しい舌の位置を習得できる
MFTでは、舌を正しい位置に保つためのトレーニングを行います。舌は本来、上顎に軽く触れる位置にあるのが理想的です。しかし、舌の位置が低いと歯並びの乱れにつながることがあります。
歯は舌が内側から押す力と、唇や頬が外側から押さえる力が釣り合う位置に並んでいます。そのため、舌の位置が低いとこのバランスが崩れ、出っ歯や受け口などの歯並びの乱れにつながるのです。
MFTでは舌を支える筋肉を鍛え、本来あるべき位置に舌が収まるように促します。これにより、歯並びの乱れや、矯正後に歯が元へ戻る後戻りも防ぎやすくなります。
発音の改善につながる
正しい発音や滑舌を身に付けられることも、MFTを受けるメリットの一つです。舌の筋力が弱かったり動きが悪かったりすると、サ行やタ行、ラ行がはっきり発音できないことがあります。
しかし、舌の位置や動きが整うことで、こうした音が明瞭に発音できるようになり、滑舌が改善されるケースがあります。また、人前で自信を持って話せたり、円滑なコミュニケーションに繋がったりすることもあるでしょう。
口呼吸の改善が期待できる
MFTで舌先の正しい位置を身につけることで、無意識に行っている口呼吸の改善が期待できます。鼻呼吸へ切り替えることで、口内が乾きにくくなり唾液による自浄作用が働くため、虫歯や歯周病のリスクも抑えられるかもしれません。
MFTトレーニングのデメリット

MFTは身体への負担が少なく、お子様でも無理なく続けやすいトレーニングですが、治療を受けるうえで注意しておきたい点もあります。 MFTトレーニングの主なデメリットは、以下のとおりです。
癖の改善に時間がかかる
MFTは、短期間で結果が現れにくいとされています。舌や唇の癖は習慣として定着していることも多く、正しい使い方を新たに習得するには時間がかかります。特に、お子さまの場合は集中力が続きにくく、トレーニングの継続が難しいこともあります。
一般的には数ヶ月〜1年以上かかるとされていますが、治療期間には個人差があるため、長期的に継続しながら様子を見ることが大切です。
自宅で継続する必要がある
MFTは、歯科医院でトレーニングの指導を受けて終わりではなく、自宅でもトレーニングをコツコツ実践し続ける必要があります。日常生活の中でMFTの時間を確保しなければいけないため、初めは手間や負担に感じることもあるかもしれません。
特にお子様の場合、本人のやる気に加えて保護者の方のサポートも重要になるでしょう。
定期的な通院が必要になる
MFTは数回通院して終了するものではなく、継続的な通院が必要な療法です。通常は1〜3ヶ月に1回ほどの頻度で通院し、経過観察やトレーニング内容の調整を行います。
そのため、通院の手間や時間の確保が負担になる方もいるでしょう。特に、習い事や部活などで忙しいお子さまや、忙しい社会人の方は定期的な通院が負担になるかもしれません。
費用がかかる
MFTは基本的に保険が適用されない自費診療のトレーニングであり、多くの場合、費用は全額自己負担となります。通院の回数が多くなったり、長期にわたって続けたりすると、金銭的な負担が大きくなるかもしれません。
まとめ

MFTは、舌や唇など口周りの筋肉の使い方を整え、歯並びや噛み合わせに影響する癖の改善を目指すトレーニングです。費用は自費診療となるケースが多く、単独で行う場合は1回あたり3,000〜1万円程度が目安です。
継続して通院する必要があるため、総額は回数に応じて変動します。ただし、口腔機能発達不全症と診断された場合、保険が適用されることもあります。矯正治療と一緒に行われるケースも多いため、歯列矯正の費用とあわせて確認しておくとよいでしょう。
舌の位置や口呼吸、歯並びに影響する癖が気になる方は、一度歯科医院で相談してみてください。
MFT(口腔筋機能療法)を検討されている方は、神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの歯を守り、楽しく快適な生活を送るサポートをすることを目指してさまざまな診療にあたっています。矯正治療に力を入れながら、予防歯科にも積極的に取り組んでおります。
当院のホームページはこちら、矯正相談も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
尾村 育史
経歴
- 昭和62年 大阪歯科大学卒業
- 昭和62年 奈良市の歯科医院に勤務
- 平成11年 尾村歯科医院 設立
所属学会・研究会
- 保田矯正塾
- 日本床矯正研究会
- Vキッズ会
- 神戸臨床小児歯科研究会
- 国際歯周内科学研究会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本ヘルスケア歯科学会


























