マウスピース矯正は何年かかる?流れや治療期間が長引くケースも
こんにちは。神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」です。

「歯並びを整えたいけれど、矯正装置が目立つのは嫌」「仕事中や食事のときは外せる装置がいい」といった理由で、マウスピース矯正を検討する方が増えています。特に、見た目やライフスタイルへの影響を最小限に抑えながら矯正治療を進められる点が、マウスピース矯正の大きな魅力といえるでしょう。
しかし、いざ治療を検討すると気になるのが治療期間ではないでしょうか。矯正治療は数か月で終わるものではなく、数年にわたる場合もあります。
この記事では、マウスピース矯正にかかる治療期間や治療の具体的な流れ、そして期間が長引くケースについて詳しく解説していきます。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。ワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくく、取り外しができることから近年人気を集めています。
この治療は、1人ひとりの歯並びや噛み合わせに合わせてカスタムメイドされたマウスピースを段階的に装着して進めるのが特徴です。通常は1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を理想の位置へ動かしていきます。また、食事や歯磨きの際に取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも抑えられます。
ただし、マウスピース矯正はすべての不正咬合に対応できるわけではありません。歯の移動が複雑なケースや骨格的な問題を伴う場合には、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になることもあります。
マウスピース矯正は何年かかる?

マウスピース矯正にかかる期間は、お口の状態や歯並びの乱れの程度によって異なります。軽度なズレや隙間程度であれば、3か月程度で終了するケースもあるでしょう。
一方で、歯並び全体が乱れている場合は、1年〜3年程度の期間を要する可能性があります。特に、上の歯と下の歯の重なりが強い叢生では、抜歯によって歯を動かすスペースを確保しなければならないため、治療期間が長くなる傾向があります。
マウスピース矯正の流れ

マウスピース矯正をスムーズに進めるためには、全体の流れを理解しておくことが重要です。治療の各段階で何が行われるのかを事前に知っておくことで、不安や戸惑いを減らし、より前向きな気持ちで治療に臨めるでしょう。
ここでは、マウスピース矯正の一般的な流れを解説します。
カウンセリング・精密検査
カウンセリングでは、まず患者さまの悩みを丁寧に聞き取ります。その後、レントゲン撮影や口腔内スキャン、必要に応じてCT撮影などの精密検査を行って、マウスピース矯正による治療が可能どうか判断します。こうした検査結果をもとに、一人ひとりに合った治療計画を立案します。
3Dシミュレーション・マウスピースの作製
口腔内スキャンのデータをもとに、専用ソフトを使って歯の動きを段階的に再現した3Dシミュレーションが作成されます。これに基づいて、最終的な歯並びのイメージと矯正中の歯の動きを可視化します。治療計画に納得したら、マウスピースを作成して治療を進めます。
治療開始・定期的な通院
マウスピースを受け取ったら、いよいよ矯正治療がスタートします。マウスピース矯正では、装着時間を守ることが治療効果を左右します。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、歯を少しずつ動かしていきます。
また、1〜2か月に1回のペースで歯科医院を受診し、歯の動きやマウスピースの装着状況を確認します。必要に応じて追加のマウスピースを作成することもあります。
保定期間・アフターフォロー
矯正装置の使用が完了すると、歯の位置を安定させる保定期間に入ります。保定装置(リテーナー)の装着によって後戻りを防ぎ、理想的な歯並びを維持します。保定期間中も数か月に一度のペースで通院し、歯の安定状態や噛み合わせなどをチェックするのが一般的です。
保定期間を含めると、マウスピース矯正の全体の流れは2〜3年程度、あるいはそれ以上と考えておくとよいでしょう。
マウスピース矯正の期間が長くなるケース

マウスピース矯正にかかる期間は、様々な要素によって左右されます。中でも、装着時間の不足やマウスピースの破損や変形、紛失などは治療期間が長引く原因の代表的なものです。
ここでは、マウスピース矯正の期間が長くなるケースについて詳しく見ていきましょう。
装着時間が不足しているケース
矯正用のマウスピースは、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。それに満たない装着時間が続くと、歯に十分な力がかからず、治療が計画どおりに進みません。
特に、外出時や食事のあとにつけ忘れることが多いと、歯の移動が遅れる原因になります。マウスピース矯正は、装置を自分で取り外しできる矯正方法だからこそ、装着時間の管理が治療結果に直結するのです。
歯並びに影響を及ぼす癖があるケース
矯正治療を受けていても、日常生活の中で歯並びや噛みあわせに悪影響を及ぼす癖を無意識に行っている場合、期待通りの結果が出ないことがあります。歯並びに影響を及ぼす癖としては、舌で歯を前に押し出す舌癖や頬杖、歯ぎしり、唇を噛むといったものが挙げられます。
これらの癖を放置していると、マウスピース矯正による歯の移動が計画通りに進まず、治療期間が延びる可能性があります。必要に応じて、マウスピース矯正と同時に癖の改善にも取り組んでいくことが重要です。
マウスピースを破損・紛失したケース
マウスピース矯正では、装置の取り外しが可能な分、破損や変形、紛失などのトラブルが起こる可能性があります。万が一、マウスピースを破損したり紛失したりした場合、そのまま治療を続けることはできないので、新しいマウスピースを再作製しなければなりません。
新しいマウスピースの作製には通常2〜3週間ほどかかります。その間は矯正が停止するため、結果的に治療全体が予定よりも遅れることになります。
食事や歯磨きの際には、外したマウスピースを専用のケースに保管し、誤って捨てたり破損させたりしないように注意することが重要です。
虫歯や歯周病ができたケース
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になるリスクはゼロではありません。歯磨きが不十分だったり、日常的に甘いものを多く摂取していたりすると、矯正中に虫歯や歯ぐきの炎症が起こる可能性があります。こうしたトラブルが発生すると、矯正治療をいったんストップして治療を優先する必要があります。
毎日歯を磨く、食生活に気を付けるなどして、口腔内全体の健康を保つことが大切です。
定期的に通院できないケース
矯正中は、マウスピースの交換や歯の動きの確認、必要に応じた微調整などのために定期的な通院が必要です。これを怠ると、歯の動きにズレが生じたり、トラブルを見逃したりする可能性があります。
仕事や学業、育児などで多忙な方にとっては、スケジュールの調整が難しいこともあるかもしれませんが、結果的に治療完了までの期間が延びるかもしれません。
通院日には歯のクリーニングや歯ぐきのチェックも行われるため、これらを定期的に確認することは口腔全体の健康維持にもつながります。治療は長期にわたることが多いですが、計画的に通院を続けましょう。
まとめ

マウスピース矯正は、見た目を気にせず歯並びを整えられる治療法として多くの方に選ばれています。マウスピース矯正の治療期間は短いものではなく、全体矯正の場合は1年〜3年ほどかかることが一般的です。部分的な矯正であれば3か月程度で終わるケースもありますが、進行には個人差があり、装着時間や生活習慣によっては長引くこともあります。
治療をスムーズに進めるためには、装着時間を守ることや定期的な通院を欠かさないこと、そしてマウスピースの管理を徹底することが欠かせません。
マウスピース矯正を検討されている方は、神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの歯を守り、楽しく快適な生活を送るサポートをすることを目指してさまざまな診療にあたっています。矯正治療に力を入れながら、予防歯科にも積極的に取り組んでおります。
当院のホームページはこちら、矯正相談も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
尾村 育史
経歴
- 昭和62年 大阪歯科大学卒業
- 昭和62年 奈良市の歯科医院に勤務
- 平成11年 尾村歯科医院 設立
所属学会・研究会
- 保田矯正塾
- 日本床矯正研究会
- Vキッズ会
- 神戸臨床小児歯科研究会
- 国際歯周内科学研究会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本ヘルスケア歯科学会


























