インビザラインシステムのしくみ
①インビザラインシステムはフォースによるシステム
フォースによるシステムを使用し作成されているインビザラインアライナーは歯冠に特定のフォースを与え、それによって望ましい歯牙移動が得られるように形成されます。
フォースに対するモーメントの割合をモーメント/ フォース比(M/F)と呼び、これによって歯牙の回転中心がコントロールされます。さまざまなM/F値をかけることにより、多様な移動形式を実現します。モーメントとは、アンギュレーションや傾斜を含め、歯牙の、回転移動を生み出すフォースの性質のことです。
②リンガルルートトルク
パワーリッジ機能は、歯牙に舌側へのフォースのを加え、舌側切端付近のアライナーの歪みをコントロールするためにデザインされたアライナーの形状です。リトラクションを伴うリンガルルートトルクの治療では、歯根のコントロールに必要な舌側の切端へのコンタクトが失われます。このため、これらのコンタクトを実現するために舌側パワーリッジ機能がデザインされています。
③挺出
最適アタッチメントによって歯牙の形状を変え、フォースが正しい方向にかかるようにすることができます。挺出用最適アタッチメントは、アライナーがフォースをかける平面、「アクティブサーフェス」を提供します。これは、アライナーが接する唯一の面となります。アタッチメントのそれ以外の部分は、アクティブサーフェスを適切な位置に保持するために存在します。
④回転
長軸を中心とした歯牙の回転は、アライナーでの実現が難しいと考えられていましたが、生体力学的アプローチにより、改善がみられていっます。犬歯及び小臼歯の回転は、「回転用最適アタッチメント」飲み込むとき適用により、より予測実現性が高くなりました。
歯牙の長軸から出来るだけ離れた頬側面にアタッチメントのアクティブサーフェスを自動的に配置し、この面にフォースをかけるようアライナーをデザインします。その結果、歯牙を望ましい方向に回転させるフォースの十分なモーメントが得られます。

■この記事の監修者
尾村 育史
経歴
- 昭和62年 大阪歯科大学卒業
- 昭和62年 奈良市の歯科医院に勤務
- 平成11年 尾村歯科医院 設立
所属学会・研究会
- 保田矯正塾
- 日本床矯正研究会
- Vキッズ会
- 神戸臨床小児歯科研究会
- 国際歯周内科学研究会
- 日本臨床歯周病学会
- 日本ヘルスケア歯科学会


























