妊娠中でもインビザライン矯正はできる?妊娠中の注意点も

こんにちは。神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」です。

手に持ったインビザラインのマウスピースを指さす女性

妊娠中は、体調の変化や生活リズムの変化など、日々さまざまなことに気を配らなければなりません。そんな中で「インビザライン矯正を続けてもいいのか?」「妊娠中に始めても大丈夫?」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

この記事では、妊娠中のインビザライン矯正に関して詳しく解説します。安心安全に矯正治療を受けるために、ぜひ参考にしてください。

妊娠中でもインビザライン矯正はできる?

妊婦のお腹にハテナマーク

結論から言えば、妊娠中にインビザライン矯正を受けることは可能です。インビザライン矯正には、薬剤を使用した治療や麻酔などの処置が必要ありません。そのため、母体や胎児への直接的なリスクは低いとされています。

ただし、妊娠中はホルモンバランスの変化により様々な不調が起こりやすく、マウスピースの装着が難しくなるケースもあるため、治療を始める時期や進め方には慎重な判断が必要です。そのため、妊娠中は無理に治療を始めず、安定期以降や出産後に本格的に進めることを提案する歯科医院もあります。

妊娠中にインビザラインで矯正をするときの注意点

虫眼鏡でビックリマークを拡大する手

妊娠中は身体や生活が通常とは異なる状態になるため、矯正治療にも工夫と配慮が必要になります。以下で、治療を進めるうえでの注意点についてくわしく解説します。

妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高まる

妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって唾液の性質や量が変化し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。さらにインビザラインの治療中はマウスピースを1日20〜22時間装着する必要があり、唾液の自浄作用が十分に働かなくなる可能性があります。

歯周病が悪化すると、早産や低体重児のリスクが高まるといわれているため、矯正中はこれまで以上に丁寧な歯磨きが求められます。

つわりの影響を受けやすい

妊娠中は、つわりの症状を経験する方も多く、吐き気が続くケースも少なくありません。歯磨きの際に吐き気を感じて歯磨きが不十分になったり、マウスピースの装着が難しくなったりすることもあります。

マウスピース矯正では1日20時間以上の装着が必要とされているため、装着時間が守れないと、治療を予定通りに進められない可能性があります。つわりが強い時期は矯正治療を始めない、あるいは一時的に休止するなど、柔軟に対応することも選択肢に入れておきましょう。

妊娠中はレントゲン撮影に注意する

インビザラインでは、治療開始前に歯や骨の状態を確認するためにレントゲン撮影が行われますが、妊娠中は慎重に考える必要があります。一般的に、歯科で使用されるレントゲンは放射線量が非常に少なく、防護エプロンを着用などの安全対策も講じられているため、胎児への放射線リスクはほとんどないとされています。

ただし、念のため妊娠前期(妊娠12週まで)の撮影は避けるほうが望ましいとされており、治療のタイミングを調整することがあります。妊娠中に矯正治療を始める際には、必ず歯科医師に妊娠の有無や予定を伝え、不安がある場合は産婦人科医にも相談しましょう。

妊娠中は服用できない薬が多い

妊娠中は、胎児の発育に影響を与えるおそれがあるため、服用できない薬が多い点にも注意が必要です。矯正治療に伴う抜歯が必要になるケースや、歯を動かす過程で痛みや違和感が強く出た場合でも、使用できる薬を慎重に選ぶ必要があります。

また、万が一矯正中に虫歯や歯周病になっても、治療に使える薬剤が限られる可能性がありますので、事前にしっかりと歯科医師と相談しましょう。

妊娠段階別の注意点

胎児の成長を段階的に並べた画像

妊娠中は時期によって身体の状態が大きく変化するため、インビザライン矯正を進めるうえでも、それぞれの段階に応じた注意が必要です。矯正を計画的に進めるためには、妊娠段階ごとの体調の変化を理解し、それに応じたペースで治療を進めましょう。

妊娠初期

妊娠初期は、つわりなどの体調不良が出やすい時期です。インビザラインでの治療を考えていても、病院のにおいが気持ち悪く感じたり、マウスピースを装着すると吐き気が出たりして難しい場合もあります。体調を最優先に考え、無理のない範囲で治療を進めることが大切です。

妊娠中期

妊娠中期は体調が安定してくる時期であり、矯正治療を開始・継続しやすくなります。歯科治療を安全に受けられる時期ともされているため、歯のクリーニングや矯正用のアタッチメントの装着・調整なども行いやすいでしょう。

体調の変化に合わせて、治療計画を柔軟に調整できる時期でもあるため、担当の歯科医師に相談しながら治療を継続しましょう。

妊娠後期

妊娠後期はお腹が大きくなることで、診察台への上り下りや長時間の仰向け姿勢が難しくなるため、歯科医院での通院や調整をどのように進めるか、あらかじめ相談しておきましょう。体調が安定していても、無理のないスケジュールで進めることが大切です。

また、出産後は生活リズムの変化や育児の忙しさから通院が難しくなることもあるため、計画的に治療を進める必要があります。歯科医師と綿密に相談し、出産のタイミングに合わせた治療の進行を検討しましょう。

インビザライン矯正中に妊娠がわかったときの対処方法

歯科医院の治療用椅子に座る笑顔の妊婦

矯正治療中に妊娠が判明した場合は、口腔内の変化に合わせて慎重に対応していく必要があります。無理に治療を続けようとせず、体調やお口の状態と相談しながら治療を進めましょう。

口腔内を清潔な状態に保つ

妊娠中はつわりや食欲の変化で口腔内が不潔になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。毎日のブラッシングに加え、歯間ブラシやフロスを使って、隙間に残った食べかすやプラークをしっかり取り除くことが大切です。

また、マウスピースも毎日洗浄し、清潔な状態を保つことが求められます。特に、妊娠中は歯茎が敏感になりやすいため、優しく丁寧にケアを行いましょう。

食事内容と食事回数に注意する

インビザラインの大原則は、1日20〜22時間の装着を守ることです。しかし、妊娠中はつわりや嗜好の変化によって、食事の内容が偏ったり頻度が増えることがあります。間食が増えると装着時間が短くなり、治療の進行に遅れが生じやすくなります。

対処としては、食事の時間をある程度決めておき、間食も含めて計画的に摂る習慣をつけることが重要です。

定期的に歯科検診を受ける

妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高まるため、インビザラインの治療に加えて、口腔内の健康管理にも注意が必要です。定期的に歯科検診を受けることで、早期にトラブルを発見・対処でき、安心して治療を継続できます。

歯科検診を受ける際は、妊娠していることを必ず歯科医師に伝えましょう。妊娠中の方専用の治療計画を立ててもらえるため、安心して治療を受けられます。

産後は通院が難しくなる

出産後すぐは、出産のダメージが身体に残っていたり、赤ちゃんのお世話で忙しくなるため、なかなか歯科医院へ行けない方が多いです。治療計画の見直しや調整などが必要になった場合に、通院できないと不安やストレスが大きくなることもあるでしょう。

治療中に妊娠した場合には、産後の生活を考慮して治療プランを一度立て直すほうがよい場合もあります。出産時期が近づいている場合には、治療を一時中断し、育児にゆとりが出てから再開するのも一つの方法です。

まとめ

双子の赤ちゃんを抱いた笑顔の夫婦

妊娠中でもインビザライン矯正を行うことは可能ですが、妊娠中はつわりやホルモンバランスの変化によって、口腔内環境が不安定になりやすい時期です。そのため、妊娠初期の矯正治療は避け、安定期に治療を開始するのがよいでしょう。

また、妊娠中はレントゲン撮影や薬の服用が難しい場合もあるため、妊娠したことがわかった時点で歯科医師に相談するようにしましょう。妊娠中はさまざまなトラブルが起こりやすい時期です。そのため自分の体調とよく相談して、無理なく計画的に進めることが大切です。

インビザライン矯正を検討されている方は、神戸市灘区、阪神本線「大石駅」より徒歩1分にある歯医者「尾村歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者さまの歯を守り、楽しく快適な生活を送るサポートをすることを目指してさまざまな診療にあたっています。矯正治療に力を入れながら、予防歯科にも積極的に取り組んでおります。

当院のホームページはこちら矯正相談も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

尾村 育史

■この記事の監修者

尾村 育史

経歴
  • 昭和62年 大阪歯科大学卒業
  • 昭和62年 奈良市の歯科医院に勤務
  • 平成11年 尾村歯科医院 設立
所属学会・研究会
  • 保田矯正塾
  • 日本床矯正研究会
  • Vキッズ会
  • 神戸臨床小児歯科研究会
  • 国際歯周内科学研究会
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本ヘルスケア歯科学会

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